Crags

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!! Attention
私たちACNはカンボジアでのクライマーの行動をなんら規制するものではありません。ただし私たちは、現時点での認識としてカンボジア固有の様々な状況から私たちが共有する情報を無制限には配布出来ないというスタンスをとっています。従って、カンボジアでクライミングを行おうとする方は、最初にまず例外なく下記のリンクからカンボジアでのクラッグ利用のルールとマナーについてお読みいただき、十分な理解と合意のいただけることをお願いしています。

   クラッグ利用のルール
   クラッグ利用のマナー

・一般的な旅と滞在についての情報はここをクリックしてください。
・初心者の方を対象に不定期ですが簡単な講習会を行うことがあります。こちらをクリックしてください。



●カンボジアでクライミングする上での基本的な注意事項

・クライマーに求められるもの
気候や岩質、その他様々な理由で、ボルトはあっても、ルートには危険な部分が少なくありません。先進国のクラッグとて同様ですが、初心者や経験の浅い方だけでのクライミングはお奨めできない点をさらに強調しておかなければなりません。アプローチやルート、残置、周囲の環境などを総合的に判断出来る経験深いクライマーの同行が必須です。

・シーズン
通年可能。乾季にあたる11月〜2月までの4ケ月間は快適。雨季でも終日雨が降り続くような日は希ですが、強い日射しは要注意です。時間とともに推移する日陰を上手に見付けて登りましょう。明け方、もしくは遅い夕方の2〜3時間で素早く登ってしまうのも妙案です。ただし今のところどのクラッグもリゾートにはほど遠いことを肝に銘じてください。

・ギヤ
ロープは50mで登れるルートもありますが60mをお奨めします。エリアにもよりますが、平均的にはQD'sは15程度。カム2セット+ナッツ少々。カンポットでは#4以上があると有用です。スリングは多めに。クラッグの岩質は、殆どが粗粒砂岩(グリッドストーン)か花崗岩か石灰岩、のどれかです。もっと詳しい情報はクラッグ毎のページを参照してください。クライミングギヤはカンボジア国内では入手出来ません。すべて持ち込む必要があります。ただしザック類のみ購入可能。ことによるとチョークバッグに代用出来そうなものも。

・脅威
クライマーを脅かす代表的な要素は次の通りです。
日射、地雷・不発弾、蚊、蟻、蠍、毒蜘蛛、蜂、蛇、犬、猛獣(虎、象)、かぶれる植物、クメールルージュの残党、酔っぱらい

・事故
不幸にもクラッグで事故に合った場合、最低限、平地への脱出は自力で対応する必要があります。クライミングのセルフレスキューと救急救命技術は重要です。ヘリや航空機を使って病院に緊急搬送する国際的なレスキューサービスがありますが大変高価です。事前にクライミングに特化された保険に加入しておくことを強くお奨めします。

・入域許可制
現時点では公的私的とも入域に許可が必要なクラッグはありません。が、今後出現する可能性は考えられます。

・クラッグでの過ごし方
クラッグに着いて、クライミングの支度をはじめると土地の人々が必ず集まって来ます。いよいよクライミングを始めると益々増えてきます。みなさんは大勢の地元の方々の視線を浴びながらクライミングをすることになります。一番大事なことは自分たちが余所から来て勝手に遊んでいるということを良く理解していなければならないということです。また、子供たちは、たいてい一緒になって登りたがります。カンボジアの子供たちはクライミングにとても興味をかき立てられるようです。でも、あまり安易に考えてはいけないと思います。道具も必要ですし何かが起こればその責任はすべて貴方自身で負わなければなりません。ACNでは子供たちの講習も考えています。やりたがる子供たちも含めてギャラリーの方々には合掌して挨拶しましょう。カンボジアでは合掌は相手を敬うとても立派な習慣です。笑顔を絶やさず、水やおやつも見ている方に廻してください。
さて、クライマー自身について。最も用心しなければならないことの一つに脱水があります。水を絶やさないこと。飲料水はどこでも売っています。日陰があればそこになるべく身を置きましょう。食べ物はきっちり口を閉じて木の枝にぶら下げて置きます。地べたに置けば蟻の餌になります。蟻も最大の脅威の一つです。数も種類も半端じゃないです。頭を皮膚にめり込ませるダニまがいの蟻もいます。クラッグの近くを散策する場合、ひとの歩いた形跡のない部分には地雷や不発弾の埋まっている可能性があります。不用意に動き回らないこと。例えトイレでも。ブッシュにもなるべく触れない方が身のためです。かぶれることがありますし棘のあるものも少なくありません。他にも毒を持った蛇や稀にサソリもいます。蜂も。蚊も。蚊はマラリアやデング熱の原因です。虫さされの対策が必要です。酔っぱらった村の方というのもレアですが怖いです。ロープを鎌で切られそうになったことがあります。対策は村のひとに聞いて早めに奥さんを呼んで来ることです。奥さんが怖いのは世界共通かも。2005年にカンポットでクメールルージュの残党に欧米人が数人殺されたということを訊いています。状況は分かりませんのでただそう訊いているということだけお知らせしておきます。虎や象(野性のです)、山猫などなどの猛獣と出くわす可能性は、今やかなり下がっていると思いますが、アラートの出ている地域に行くときは気を付けましょう。現在までに開拓されたクライミングエリアでその危険は無いと訊いています。

●Crag Informations

Sisopon/Cliff Temple Rock
Siem Reap/Phnom Kulen's East End
Siem Reap/Phnom Kurom
Kompong Cham/Phnom Chealea
Kampot/Kompong Trach
Takeo/Phnom Bei Sambao
・Potential(under developing)


Phot Gallely
Phot Gallery
Climbing Route Guide Book



Debut!! 『Angkor Climbers』初版
カンボジア・クライミング・ルートガイドブック
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