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“登ってみたい。高いところからは、きっと違う景色が見れる”
アンコール・クライマーズネットは
カンボジアのシェムリアップに生きる子供達の心に
自然に沸き起こる気持ちを支援するために
2008年から活動をはじめました。
長く続いた内戦の影響は未だに色濃く、
カンボジアにはクラブ活動や情操教育を学校が担うゆとりはありません。
しかし、スポーツが子供達の健全な成長に
大きな影響を与えることは疑いようのない事実です。
私たちは小さな団体ではありますが、
目の前にいる彼らにクライミングという一つの選択肢を与えることができれば、
また、それが彼らの健全な成長の手助けになれば、と思い活動しています。
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ACN (Angkor Climbers Net)ACN (Angkor Climbers Net アンコール・クライマーズ・ネット) は2008年2月に、アンコールワットの街シェムリアプで働く日本人、カンボジア人を中心に設立されました。
2014年8月より日本では特定非営利活動法人(NPO)となり活動しています。
ACNパンフレットはこちら>
Mission
1)スポーツ・クライミングを通じて、カンボジア青少年の健全な成長をはかる。
2)カンボジア・シェムリアプ州におけるAngkor Climbers Net Cambodia が、カンボジア人の手でカンボジア人クライマーを安全に継続的に育てていけるようになるまで、その活動を支援する。
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情操教育とは?
情操教育という言葉、耳慣れないかもしれません。何かを作ったり、体を動かしたり、音楽を奏でたり、自然に触れたりして豊かな心を育む教育です。日本では図工・音楽・体育・美術などの教科として義務教育に取り込んでいます。
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日本での当たり前がない途上国
途上国にないのは物資や設備だけではありません。
日本では当たり前のように守られるルールがなかったり、守る人がいなかったりします。
学校の授業は詰め込み式で、子供の感性を育てたりするゆとりがなかったりします。
日本では当たり前のようにある教育方法がない、それが子供たちが大人になった時に社会に大きな影響が出てきます。
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“フェアな社会”を目指して
2015年世界腐敗度指数ランキングでカンボジアは150位(167ヶ国中)、汚職や賄賂などが横行している国の一つです。また、ACN設立当初はスポーツも賭け事の対象でしかありませんでした。ACNはクライミングを
通してフェアなやり方をよしとする人を一人でも増やしてゆきたいと思います。“国際ルールに則った競技を整然とできる”これは将来、仕事をし、国を形成して行く上で大切な能力です。この能力を子供のうちから育てることでカンボジアの社会を変えて行く手助けができればと考えています。
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毎日の食事、衣服と家、医療など最低限、死なないために必要と思われるものを中心に先進国は、開発途上国を援助しています。
それはとても大事なのですがそれだけで、ひとは生きてはいけないと思います。
お金は生活のために必要な道具であってそのものが幸福をもたらしてくれたりはしません。
成熟した社会は、楽しみや楽しむ時間がひとを豊かにしてくれることを知っています。
開発途上国の子供たちは早く大人になります。
家計を支えるために10歳くらいから働き始める子もいます。
大人になっても続けられる楽しみや自分で考えることを覚える前に大人になってしまうのです。
競争ではなく調和を、ひとに教えられることより自分で考えることを、
他人に勝つ優越感より自分の限界を超えていく楽しさを、クライミングを通じて共に学びたい。
クライミングはフェアで機知に富み、広い視野を持った思いやり深い人材を育てます。
クライマーは自然やそこに住む人々との調和を常に感じ考えて行動します。
クライミングを通じて得られる様々な可能性が、より良く生きる力になると思うのです。
元アンコール・クライマーズ・ネット代表理事
故・伊藤 忠男
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発行物など
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